干柿は加工食品です。
2019年12月10日
今年はいわゆる「ヘタスキ」と呼ばれるヘタと柿の実が離れて、隙間や穴があいて
しまった干柿が、乾燥過程で多くできてしまいました。
このヘタスキを上品の干柿と区別せずに出荷される方が見受けられ、検査窓口で
トラブルが生じています。
言い分としては、「ちょっこぐらいヘタすいとったってどうある。味もなんかわらんないか!」
「野菜かって、多少まがっとったて売っとるないか!などなど。
しかしながら、干柿は加工食品です。野菜と違います。
加工している以上様々な規制、基準がかかります。
賞味期限はもとより、内容表示としての原材料、添加物、原産地、
重量表示、栄養表示など、消費者の皆さんが手に取って分かる食品表示を添付しなければいけません。
例えば、加工していない「お米」と違って、「せんべい」は加工商品なので販売するときは、
先の商品表示の徹底が義務付けられます。
分かりやすくいいますと、食品表示とか難しいことを言わなくても、「かけたせんべい」や
「われたせんべい」を「上品のせんべい」として、混ぜて売っている会社はありません。
「かけたせんべい」や「われたせんべい」は、「われせんべい」として訳アリで安く売っています。
味はどちらも一緒ですが・・・。
「へたすき」も「われせんべい」と一緒です。味は似ていても、品質が大きく違います。
分けて売らなければなりません。
ひと昔まえは、食品表示も今ほど厳しくありませんでした。
消費者の皆さんも今ほど、厳しい目線ではありませんでした。
昔は昔、今は今です。ルールを守った「今の出荷」をお願いいたします。